ジェノバと海

 18歳になって免許を取ってからというもの、僕はかなり頻繁に海に行った。まるでそれが仕事であるかのように日常的に海に通った時もある。なぜ僕がそれほどまでに海というものを恋しがるのか、おそらくそれは決して理解できないものだからかもしれない。ただ海を見つめる。僕は海に入るということはほとんどない。僕にとって、それはただ眺めるものなのだ。
 ミラノに住み始めてから海を見る回数が極端に減った。思い立った時にパッと会いに行ける身近であったものが急に遠のいてしまって、海を眺めるという行為が僕にとっては特別なものになってしまった。
 去年車を買い換えたときに自分の足で海に行った。チンクエテッレまで3時間以上もかかり、観光客であふれ返っていた海は僕の期待とはほど遠いもので、逆に海が遠のいてしまったように思えた。今回は電車でジェノバまで1時間半、日帰りでも十分な距離だった。
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  • 2012.04.06 (Fri) 05:50 | まとめwoネタ速suru