ミラノサローネ2015 特別企画 吉岡徳仁氏インタビュー 1/4 「ミラノサローネについて」

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 2015年4月、毎年恒例となったミラノでの世界最大規模のデザイン博「ミラノサローネ」が14日~19日の日程で開催された。今年は日本のデザイナー界を代表する吉岡徳仁氏を取材させていただきました。快く取材に応じていただいた吉岡徳仁氏に心より感謝の意を表します。


 Q今年のミラノサローネでも「kartell」「MOROSO」「Glas Italia」大手イタリアメーカーから出展されたわけですが、ミラノサローネというイベントについてはどのような考えをお持ちでしょうか?

  私はずっと2001年からミラノサローネで毎年発表していますが、イタリアでありながらミラノサローネは世界への発信地であるというイメージがあります。それは世界一のデザイン博であるということですが、実は学生の時からミラノサローネで出展するということを長年の目標にしていました。
 その頃は日本人で出展している人はほとんどいませんでしたが、やはり世界の有名なデザイナーはミラノサローネで出展していますし、ミラノサローネ出展というのは若い頃の憧れでした。それで何年か通って、2001年から出展を始めたわけですが、自分で出展するのではなくメーカーとコラボして出展しようというイメージはありました。たとえば自分で出展してしまうと見せるということで終わってしまう場合もあるので、メーカーと製品化して出展することで世界に繋げてゆく作品を発表する場として考えていたわけです。出展に関して国それぞれでいろんな考え方もありいまだに大変なこともありますが、ミラノサローネ出展は私にとって重要なイベントのひとつです。
 私の場合、誰に、何に影響を受けたというよりも、自分と違う考え方をするものに興味を惹かれ、どうしてここの部分を曲げちゃうんだろうなとか、自分でも想像できない動きをもったものに魅力を感じます。
 たとえば音楽家にとって、音楽というものがひとつの言語として成り立つように、デザイナーにとって物はひとつの言語の置き換えで、それを見れば作った人の考えがなんとなくイメージができ、ミラノサローネで出展している他の作品を見ることも自分にとっては重要な情報インプットのイベントでもあります。
 イタリアは好きですし、こうして仕事ももちろんですが、ミラノという場所は自分にとって特別な街でもあります。食べるものもおいしいし、ヨーロッパの中でも、ミラノは自分にとって特に縁がある土地だと考えています。

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